詩人の部屋 響月光

響月光の詩と小説を紹介します。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ロボ・パラダイス(十五)& 詩

ロボ・パラダイス(十五) (十五) ポールは地球の隠れ部屋で、リアルタイムに送られてくるキッドのカメラ映像を見ていた。キスの後に、エディ・キッドは「僕が誘ったんだ」とチカに告白した。チカは涙目で微笑みながら、もう一度キッドの額にキスをした。 …

ロボ・パラダイス(十四)& 詩

ロボ・パラダイス(十四) (十四) ジミーは仲間たちとともに、月面に逃亡してしまった。彼の脳データは一つしかなかったので、月の裏側でコピーされ、ストックされなければ本当の超人にはなれなかった。超人は神と同じに不滅でなければならないからだ。同…

ロボ・パラダイス(十三)& 詩

ロボ・パラダイス(十三) (十三) 地球遠征ベースキャンプは月の裏側の某所にあって、ヨカナーンが生まれた地域のヨカナーン崇拝者たちが密かに資材を運び入れて建設している。そこには脳データをコピーする機械も入ったので、すでに幹部の脳データはコピ…

ロボ・パラダイス(十二)& 詩

ロボ・パラダイス(十二) (十二) 一方エディとチカたちは、坂の下の海岸に出て、断崖の方へ歩いていった。チカは歩きながら電波でキッドと会話していたのだ。チカはエディとキッドを分離したいと思っていた。キッドを自分の味方にして、ほかの仕事をさせ…