詩人の部屋 響月光

響月光の詩と小説を紹介します。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

エッセー 「枯山水」& 詩

エッセー枯山水 陽気が良かったので、久しぶりにぶらぶらと散歩を楽しんだ。すると、近くにある大きな家の庭が雑草に蹂躙されて、荒れ放題になっていることに気付かされた。高齢のご夫婦が住んでいて、奥さんがこまめに庭の手入れをしていたのだが、いつの間…

エッセー「百毒繚乱」& 詩ほか

エッセー百毒繚乱 北国では雪が融け、茶色一色で満たされていた野原のあちらこちらから、黄や緑の淡い色合いが現われ始めてきた。その瑞々しさに胸ときめかす人も多いに違いない。反対に、茶系統の色を綺麗な色と思わないのは、それが死んで枯れた植物の色だ…

エッセー「メタバースでマリウポリを再興しよう」& 詩

エッセーメタバースでマリウポリを再興しよう! ロシアの進攻で、瓦礫と化したウクライナの町々が映像として目に飛び込んでくるようになってきた。僕を含め、多くの日本人が心を痛め、避難民をなんとか助けてやりたいと思っている人も多いに違いない。停戦に…

エッセー 『片耳の大鹿』& 詩ほか

詩送る花(戦争レクイエムより) 死んだ仲間たちの穴に花束を投げ入れようネアンデルタールの人々がそうしたようにそしてその伝統を我々が引き継いだのなら色とりどりの花を並べる店が消え去っても雪解けの野辺に生える草の小さなつぼみを涙で濡れた傷だらけ…