詩人の部屋 響月光

響月光の詩と小説を紹介します。

2021-08-21から1日間の記事一覧

奇譚童話「草原の光」九 & 詩 & エッセー

詩 「地獄の釜の蓋」という雑花 私は詩を書くとき 両肘を机に突いて 両掌で髪を掻上げ 顔をうつむかせて 両目を緩く閉じる すると得体の知れない古井戸が現われ 覗きこんでいるような錯覚に陥るのだ 目蓋を通した光が埃となって邪魔をし 死のもたらす暗闇で…