詩人の部屋 響月光

響月光の詩と小説を紹介します。

2021-04-29から1日間の記事一覧

小説「恐るべき詐欺師たち」三 & 詩

詩 パンデミック ひびだらけの地獄絵でも眺めるように 悪疫ごときは古の悲劇であったはず テカったパネルに映し出される死の舞踏は シズル感を伴うこともなく空回る わが家の周りはさらに静かで、老いた傍観者たちが潜んでいる 彼らは干魚をかじりながら、時…